2012年8月31日金曜日

苦役列車

主人公はひとつのきっかけで人生の早い段階で転落していく。
なんとか日銭生活を始めるが、堕落的な性質をもつ主人公は、
鬱屈とした感情をもちながらも、その生活にある種の居心地のよさを感じてしまう。
理性的合理的に考えるなら、日銭から貯金すればとか、昇給の機会を棒に振っただとか
そんな風に考えてしまうだろう。
先のことから目を逸らした日銭生活の誘惑と、そこから抜け出す環境変化への抵抗。
一度動き始めたら止まることなく、器械のごとく環境はシステムとして動き出す。
事故や老齢で体を痛めても、止めることができない、これこそが苦役列車なのだ。

分かっていても抜け出せない苦しみを知る人は共感し、
その苦しみから目を逸らすものは批判する。
そんな印象のうける小説でした。

1 件のコメント:

  1. はじめまして、関東圏でもともと心理士をしておりましたが。現在ファイナンシャルプランナーをしておりますツイッターなども拝見させていただきましたが、ドクターをされているようですが資産運用などの記載は実際素人でほとんど知識がおありではないようですね。私の経験ではドクターの方はかなり親などの財力でやっていることがありそれをうまく資産運用できる方は一握りです。現在は自分で働き収入を得ているようですがそれまではかなり親のすねをかじってこられたのが文面からかなり見受けられます。もしかすると現在でも親から援助をかなり受けておられるんじゃないですか?資産運用される際はもうすこし掘り下げて研究されることをおすすめします。通りがかりで失礼しました

    返信削除