2012年7月27日金曜日

evernoteを用いた復習のシステム化


evernoteを用いた復習のシステム化がうまくできたのでup

最近は仕事関連や趣味のメモにevernoteを使っていましたが、
どうも記載への定着が不十分だったので、
復習方法を考えてみました。

復習スパンは1週間で普段はしています。
記憶の定着しだいで、1ヶ月後にも復習するようにしています。

やりかたの概要は「今週」のタグをつけるだけ

具体的には
evernoteでノートを作成する
ノートをタグかノートブックでジャンル分けします
 僕はタグでジャンル分けもしています。
作ったノートに「今週」のタグをつけます
週末に「今週」タグをクリックすると、
今週復習すべきノートが表示されます。
あとはノートを見返して「今週」タグを外していくだけ
記憶の定着が不十分な場合は「今週」タグを残して次週も復習するか
「今月」タグをつけて月末に復習します。


やりかたのは単純ですが、なかなか上手く機能しているので
参考にしてください。

2012年7月20日金曜日

虐殺器官

1ページ目からエグい残酷な描写が多いですが、SFサスペンス小説としてかなり楽しめます。 

また、社会状況を咀嚼し、世間に隠れた価値観に対する違和感を後味に残していきますが、それがまたよかった。

読んでいる最中から、これはいい作者見つけたと、思いながらニヤニヤ読んでました。すでに鬼籍に入られていたようですので、惜しい限りです。

2012年7月16日月曜日

葉隠入門 (新潮文庫)

三島由紀夫の座右の書。
戦後の価値体系の変化を感じながら、その新しい思想には共感を得なかった。
戦後思想への変化の中で、
戦国時代を終えた江戸時代に、死からの距離という類似点を見出した。
それにより、死を前提にして生きることの大切さを書いた「葉隠」は
三島文学の母胎となった。

2012年7月15日日曜日

金閣寺

認識対象は認識する側に影響を与える。
金閣寺は主人公にとってそのような存在だったのだろう。

中学生のころは情景描写ばかりで、つまらないと感じたけれど、
30前に読んでみると、小説における美意識の高さに驚かされる。
言葉の使い方、物語の組み立ては堅牢な建築物のようで、
認識と言葉の重要性は哲学的であり、中学生の自分には分からなかったのだろう。

特に金閣寺に対する病的なまでの美的認識が素晴らしい。
そして主人公が金閣寺にとらわれていく状況。
金閣寺の存在を焼き放つことによる、解放への渇望は
まさに盲目的に取り憑かれているさまだ。

コンプレックスが人生に影響を与え続けることは、誰にでもあることなのだと思う。
主人公の場合は人から距離をおき、認識は金閣寺にとらえられてしまった。
金閣寺を焼き放ったあと、開放された主人公の人生はどのようになっていくのだろうか。

師匠である老師は若いころは、道楽の限りを尽くしていた。
老師はこの落ちていく弟子をどのような思いでみていたのだろう。
老師側からスピンオフ作品があれば絶対買うのに、すでにそれは望めない。