2013年4月3日水曜日

砂の女読んだよ

乾いた砂の触覚的な感覚、太陽で熱をもった砂の温度などの情景描写が丁寧で読んでいて入り込みやすかった。
乾いて喉がカラカラになっていく様子なんてとてもいい。

概要
日常生活から煩わしさを忘れ昆虫採集にいった男が
騙され砂の穴に閉じ込められてしまう話。
逃げ出さないように監視する人々と、
砂の穴の家を守るために毎日砂かきをする女がでてくる。

印象に残ったシーン
・穴から逃げ出し砂のうえを逃げまわる所
・女が体を拭いてくれるところ
・砂から水を作り出す方法を発見したときの心の昂ぶり
・ラジオを聞きながら、桶に手をいれてうずくまるところ

感想
心の平穏に必要なものは本当に些細なものかもしれない。
でもその些細なものは一体どれなのかは分からない。
もし見つけることができたなら、
世界を穏やかに眺め、満足して生活していくことができるのかもしれない

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