2012年2月7日火曜日

らくだ


ipodオーディオブックで5代目古今亭志ん生(ここんてい しんしょう)を聞いた
時間も20分以内で手軽。
古典落語は話しの内容やオチが分からない場合があるけれでも、これは楽しめた。


内容
長屋の問題児、背が高くてのぼっとしている「らくだ」が亡くなった。
兄弟分がらくだを葬儀に出してやりたいと思っていたところ、屑屋の久さんが現れる
家財を引きとってもらおうとするが、値がつかない。
そこで、屑屋から商売道具を取り上げ「月番」「大家」「八百屋」のところに行かせる。
「月番」からは香典を、「大家」からは酒と料理を、「八百屋」からは棺桶がわりの漬物樽を貰いに行く。
「らくだ」の生前の素行はかなり悪かったようで、死を喜ばれるも葬式の品は断られる。
しかしこの兄弟分もなかなかの不良者で、「死人を連れてきてかんかんのうを踊らせる」の脅し文句で
香典、酒、料理、漬物樽を得る。
ひと通り終えたところで、兄弟分が屑屋に無理やり酒を飲ませていくうちに、だんだん屑屋が酔っ払いはじめ
酒に酔った屑屋と兄弟分の立場が逆転するというオチ。


*「かんかんのう」は、江戸時代から明治時代にかけて民衆のあいだで唱われていた俗謡。


普段から「らくだ」に頭を悩まされていた様子や、死んでなお厄介ごとを持ち込んでくる「らくだ」に
真っ平御免な様子が伝わってくる。
5代目古今亭志ん生のタメなどなく、するする話をすすめる感じは巧さを感じる


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